吉本芸人が観る!
第4回“エンジェル”鑑賞
「チャイルドマシーン」
 
ブラザース   (写真右)モミノ:樅野 太紀(モミノ タイキ)

(写真左)ヤマモト:山本 吉貴(ヤマモト ヨシタカ)
<プロフィール>

モミノ:本名・樅野 太紀(モミノ タイキ)。
昭和49(1974)年10月13日 岡山県倉敷市 O型

ヤマモト:本名・山本 吉貴(ヤマモト ヨシタカ)。
昭和51(1976)年4月25日 京都府京都市 B型

平成9年大阪から東京吉本へ移動。

その後、続々と東京への芸人流出が起きたことは、彼らの影響力の強さを物語る。
その攻撃的な面はネタにも現れている。
前衛的なものや過去に見たことのないタイプのネタが彼らの 持ちネタには多い。
髪の色を定期的に変える樅野は、手品やなぞなぞを作ることも趣味という意外な一面も。
相方の山本はアダルトビデオに関しては一家言あり、と妙なところで自信を覗かせている。

《GO TO コメント》


<ファンレターの宛先>
〒107−0052 東京都港区赤坂2−3−4
吉本興業(株)東京本社 マネジメント部

 
 
【エンジェル】
「チァイルドマシーン」の感想
 
ブラザース01   樅野:2人で映画の話なんてするの、初めてだね。

山本:俺、映画見ないもんな。・・・・AV以外は。(笑)

樅野:アダルトなシーンもあったやんか。

山本:そんなでもない、絡みが少ない。AVやったら2時間で12回はあるね・・・ってそういうのがウリじゃないって、これは。(笑)

樅野:でも、あれ、なんで急にトラックの上でセックスすんねん?

山本:あ、あれ? ほんまに思ったわ。

樅野:な? やろ? あれ、100人おったら100人ツッコむわ。「なんでやねん!」て。

山本:なんで殺さへんで、えっちするんや!てな! 僕、最初、この女、ずっとデミ・ムーアだと思って観てた。
  樅野:レア?

山本:乳がない、ってので、「あ、デミ・ムーアじゃない!」ってわかった。(笑)

樅野:映画は僕にとってカンフル剤なんだよね。いい映画観たら、「よし、がんばろう!」って思うんやけど・・・・。 「エンジェル」は、ちょっとカンフル剤にはならなかった・・・かも??? 音楽がイヤだったからなあ。

山本:おまえは音楽好きやからね。俺はまったく音楽鳴ってたことも知らん。

樅野:嘘やぁ。(笑)

樅野:タイタニック」も、アイリッシュ音楽好きやから観れたし。

山本:アイリッシュ音楽・・・・その意味がわからん。俺、「タイタニック」も観とらん。「パイパニック」は観たけど。(笑)

樅野:でも、いいとこもあったんだよ。

山本:なるほど。どこや?

樅野:まずね、僕は、これ、コントやって思って観た。ストーリーがスゴ。 テンポが速っ! おいおい、なんでそうなるん?ってついてけへんって!キャラクター設定もむちゃくちゃや!っでも、それって、ワザとやろ思う。 ワザとやと思って見ると、相当面白いで。

山本:ふーん。

樅野:おばあさんがレコードかけて、「おまえが演出すんのかい!」ってとこ、あるやん。 あれ、めちゃめちゃ面白かった。逃げてるコスカスとレアが、サッカーのサポーターばっかのバスに乗ったとこも、オモロなかった?

山本:あはははは。

樅野:なんで、あれ乗ったんや!

  山本:めっちゃ迷惑やん。

樅野:な、いろいろ、あるやん。

山本:・・・・俺、ほんま正直なとこ、なんも感じへん。

樅野:観終わっても?

山本:うん。あー、危なかった、悪モンが活躍して終わるとこやった、ギリギリセーフ、ってだけや。

樅野:おう。純粋やなあ。あはははは。なんかアクションシーン、 ずいぶんあったけど、僕、こう、ピストル2本持たれたらすぐ「フェイス/オフ」思い出すんよ。

山本:おお、ちょっとオリジナリティがない、と?

樅野:またかいな、いう・・・。でも、同僚が吊るされて、 ぼこぼこにされるとこは好きやった。最後、殺されるとことかいい。「殺せ!」と思ったからな、思った通りになって・・・。

  ブラザース02

山本:俺、イヤやわ、そんな死んだりしたら。あいつ、嫁はん寝取られたりもしてて、最悪の人生や!

樅野:俺、ハッピーエンド、好きやないからさ、あれはあれでいいと思った。

山本:んなの、かわいそうだよ、この人ぉぉ。

樅野:あそこはちょっと、たけし映画を彷彿させるようなとこもあったし・・・・。

山本:んな、アカンやん、人の真似したらアカン言いよったろが!

樅野:いやいやいや、そういうことやなくて、好きなパターンや言いたいってことで。 おまえ、ホント、なんもないの?

山本:んーホンマにトラックの上のことしか覚えとらんなあ。

樅野:あと、あれやろ。ザックがちょっと・・・・。

  山本:ザックて、ハゲか?

樅野:そうハゲ。ハゲがよ、ちょっと犯した感じでレアを・・・

山本:ああ、ちょっとレア気ィない感じで・・・。

樅野:そうそう、

山本:俺、気ぃないのアカンもん。女が気ぃないでやんのって。

樅野:レア、マグロ。

山本:相手にによるッど。

樅野:ん、そやな。でも、ザックにはマグロやった。

山本:かわいそうやなあ。レアねえ、俺、最初、ちょっといいな、思ってたんよ。やけど、なんかねえ・・・。 もっと女、出てきて欲しかったなあ。あ、弟のカノジョ、ジュリーやったっけ?
こいつね、俺、納得できへん。

樅野:何が?
  ブラザース03

ブラザース04   山本:いや、僕の好みやないってだけで。ははは。でも、ハゲ・・・。こいつ、カッコイイんやない? フランス、ハゲ、問題ないとちゃう? ジダンもハゲてるし。・・・・そうか、自分が知ってるフランスと、 合わせる作業すればいいんだ!・・・って、ハゲやったらジダン・・・それだけかいな、俺のフランス知識・・・。 パンはフランスパンやったかいな???

樅野:フランス映画いうより、俺がノリきれなかったのは、ギャング映画が好きやないんやろな。 でも、たとえば「カリートの道」あるやん、アル・パチーノの。あの映画の中で、アル・パチーノ生き方めちゃめちゃカッコイイんや。物凄く感銘受けるのよ。仲間にみんな裏切られて、死んでいく・・・。 切なくて、アンハッピーエンドで・・・。けど、「エンジェル」の刑事はカッコイイと思えへんねん。

山本:その映画知らん。ちなみに、俺、アル・パチーノと誕生日一緒やから。 そういう情報しかないわ。(笑)

樅野:んなら、最後に裏切られる、俺に。(笑)

  山本:あはは。

樅野:だからさ、ダメなわりに頑張ってる男とかいいと思うけど、コスカス、何やってるかよくわからへん。 こいつという男がわからない。まあ、女ったらしですわな。おまえ、嫁はん、いるやろ、って。

山本:なあ、なんでコスカスの奥さん、精神病みたいになった?

樅野:孤独で。刑事が忙しすぎて。

山本:ええええええ?それだけで?

樅野:それだけです。

山本:はぁぁぁぁぁ。

樅野:コスカス、もういいわ・・.。

山本:ハゲのがいいやん。

樅野:うん、ザックのがいい。ドつかれてる刑事にザックが近寄っていって、 ちっちゃい声で「ん?ん?」言いながら静かな口調で脅すとこ、めちゃカッコいい。

山本:あ、個々のしぐさとかやなくて、全体の感じがいいねん、俺は。

樅野:いやー、だって、俺、あんな風に言われたら、ポロって言ってまうもん。 「そうです、そうです、同僚が殺してまんねん」って。

山本:あー、そこが僕と違うとこや。僕は「言うな!」思った。古い日本のヤクザみたいな風にいけよ、と。 「言うな!絶対言うなぁぁぁ」って。そりゃコワイけどねえ。あんな脅されたらコワイけどねぇ。 あんなにやられて、白状したからって、助かるとは思えへんけどね。

樅野:普通、みんなどこに興味持つのかな。この2人が恋仲になるってとこかな? この2人がどうなるか?って?そういうとこ観る映画なんやろか?

山本:だからやろな。だから、俺、この2人にまったく興味がないから、印象なんも残らなかった。

樅野:そうか。そやな、俺、コスカス、イヤやねん。ほら、レアのお父さんと会ってるとき、レアから子供の取引のことで、 電話かかってきたとこあるやろ?そこで、「お父さん、レアです。電話かわってください」言うの、 ものすごカッコ悪くなかった?何お父さんの力借りとんねん!ほんで、お父さんも「会いにおいで、親子だから」「今、気づいたの」・・・やて!気持ち悪い。
  山本:でも、それ「いいシーン」と違う?

樅野:嘘やん。

山本:いや、俺もそうは思わへんけど、普通に観たら・・・・。歪んでんのや、俺らのほうが。

樅野:なるほど。

山本:もっとマジメに見たらいうか、そのまま観たら、親子の和解に感激や、とか・・・。

樅野:俺、歪んでるかな? でも、気持ち悪い思うのんが普通やろ? 気持ち悪くないか? うーん、わからへん。

山本:大体、普通はそんな疑問もたへんって。

樅野:疑問ゆうたら、なんで必死にレアは赤ちゃんを守る? 関係ない子やん。単なる母性本能ってか?

山本:ああ、あれねえ。レア、赤ちゃん産めない体なんですよ。

樅野:あ、裏設定!よけい子供に対して思いがあんのや!

山本:たぶん、そう。

樅野:あ、なるほど!おまえ、ちゃんと深く観てるやん!

山本:はははは。
  ブラザース05

ブラザース06   樅野:しかし、「エンジェル」ってタイトルもなあ。イマイチやなあ。 「エンジェル?」ってクエッションつけましょう。

山本:んな、「エンジェル、かあ?」って、借りるとき、借りにくいねん。・・・・「荷台の上で」やろ!

樅野:「荷台の上で」!あはははは。

山本:借りて観たら、「おお、あのことかい!」って、納得やねん。

樅野:他になんかないやろか。「赤ちゃんにまつわるエトセトラ」・・・・。殺し合いとかものすごあるけど、 ポップな方が・・・ね!赤ちゃん、めちゃ可愛かった。そこだけやな、共感できんの。あんだけ可愛い子やったら、取り戻したなるだろうなって

山本:僕は思わなかった。別に普通の赤ちゃんやろって。

樅野:あと、なんやろな、なんせ、ことの発端は早とちりからやろ、このコスカス刑事の。レアの弟が学校行ったの、 学校で暴れる思ったからで。でも本当はそこで教師やってるお父さんに会いに行っただけ。 「早とちりデカ」!みーんなおまえのせいで、みーんな死んでなんでおまえ最後 いい目に遭う?

山本:ああ、ラストねえ・・・。
  これ、どうなってんのって、あとの処理、むちゃくちゃ気持ち悪いっていうか。

樅野:確かにな。終わってへんもんな。あのラストじゃあねえ。ちょっとなあ・・・・。

山本:変えよう!

樅野:俺らで作りなおすって? じゃ、おまえ、どの役やる?

山本:作りなおすって・・・俺らが出んのかいな?

樅野:いやいや、でも、おまえ、これの中やったら、どの役やりたい?

山本:えええええええ。んんん・・・僕ねえ、あのストリップ小屋みたいなのあったでしょう?あっこの店員でいいです。 樅野:あはは.ずっと女の裸見とく役かい!

山本:結構、長く撮ってください、そこ。カット、カットで。(笑)

樅野:俺はぁ、コスカスとレアがセックスしてるトラックの運転手!(笑)

山本:んなの、映らへんがな。

樅野:あれ、俺がやってんねん。って、な!新しく作り直さなくても言えてまうわな!(笑)

 
このページのトップへ